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とりあえず日々考えたことを書いていこうと思う。
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美人に出会うと、憧憬というよりむしろ嫉妬を感じる。単純に一目ぼれする、ということが考えられない。自分の場合、相手のことを好きだと思う気持ちと嫉妬の気持ちとが同居しないと付き合うことができないらしい。相手に接近しつつ、同時に突き放すわけだから、相手としては意味がわからないのは当然。



猫に話しかけるのをためらう、というのもそういう特性からきているのかもしれない。猫を「かわいい」と思うと同時に、かわいい猫に対して嫉妬しているのだ。だからあからさまにかわいいと声をかけることを躊躇する。お前なんぞかわいくもなんともない、と突き放しつつ、愛でるのである。



しかしこの場合、本当に嫉妬なのだろうか。相手に自意識を持たせたくない、という思いは。これはむしろ「私の」自意識だろう。自分の自意識を守りつつ相手を好きになることはとても難しい。私にとってそれは不可能に近い。



美人を好きになる、ことが許しがたい。なぜ自分よりも美しい人間に対して欲情を喚起されなければならないのか。屈辱的ではないか。それを屈辱的だと思わないやつだけが容色漁りができるのだ。単なる犬ではないか。



だから、「見ていたい人」と「付き合いたい人」の区別が考えられない。見る、という行為の浅ましさよ。私の存在を単純な「目」に還元しようという権力には全力で歯向かうのだ。だからこそ、美人には優しくできない。貴様らはよほど思いあがっているのだ。僕は吐いて捨てよう。



一緒にいたい、と思いつつ、相手を突き放すことが同時にできてしまう。僕は自分に恋愛感情を抱かせる人が許せないんだと思う。
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